右近こうじ・フジモトマイコ作品展
「浜寺公園行き最終電車」




The 14th.Moon
MANIFESTO GALLERY
■2021年4月19日(月)~4月28日(水)
■休廊日4月25日(日)
■12:00~19:00/土曜·最終日12:00~17:00







The14th. MoonとMANIFESTO GALLRYで
フジモトマイコさんとの二人展です。
フジモトさんとはグループ展に参加してもらっていたり、
毎年なんらかの形で仕事でご一緒する機会があるのですが、
二人展となると14年ぶりだったりするのでした。




フジモトさんが特徴的に窓をカットしているマットをデザインして、
それに英訳した物語を書いて、
僕はそれに挿絵を描いたコラボ作品です。


二次元から三次元に飛び出すような、
三次元のものは四次元に移り変わるような、
画材や素材のコントロールが見事で
空間をすべてを染めるような魅力や魔力があって、
フジモトさんの作品は独創的なで素晴らしいです。




この会期中は晴れの日が続いていました。
空は青く晴れわたっているのに、
連日コロナウィルスの雨アラレな毎日でもありました。
途中で緊急事態宣言が発令されたりもして、
外出が再び三度、容易に出来なくなりました。

そんな中お越しいただいた皆さまありがとうございました。
一駅、二駅歩いて来てくれたり、自転車だったり、
空いてるバスに乗ってだったり、それぞれ三密を避けて足を運んでくれました。
なのに、、、なんで、感染者数があんな事になってしまうんだか、、、



そして、コロナの影響もあって来られなかった皆さま、
メールでその旨お伝えいただいたり、
手紙でお知らせ下さったり、
遠方から応援してもらって嬉しかったです。
ありがとうございました。

久しぶりのフジモトマイコさんとの二人展を
憧れのThe 14th.Moonさんで開催できてよかったです。
最終日、最後の1時間、1分まで楽しかったです。
尻尾があれば振りまくっていた10日間でした。

そんなこんなで最終日はやっぱり雨。
本気の雨。
それにしてもフジモトさんが作品を搬出している時は小雨だったのに、
すぐ後に僕が外に出た途端に粒が大きくなるのはなんでだ。
日頃の行いなのであろうか。






なんていうか、、、

特別な場所で、
特別すぎて自分の作品を展示するイメージがなくて。

ずっと遠くにあるギャラリーで、
そういう意識がずっとあって、
それは今もそうで。

そういう場所はそういう場所として残しておきたい気持ちもあって、
うまく説明できないのですけど、
The 14th.Moonさんは僕にとってそういう所なのです






グループ展では植物と子供を組み合わせた作品を描いて、
ウクレレも弾いてくれた柏原さん。

それにしても、この会期中はマスク姿の友人、知人に気がつかない事が多くて。

去年はそんな事はなかったのだけど、
やっぱり一年以上マスクをつけていると、
みんなマスクが馴染んできて、
メガネをずっとかけてる人が顔の一部になるような感じなんだろうか。

考察なのです。言い訳ではないのです。



そういえば、搬入日に早く着いたのでコンビニに向かっていたら
フジモトさんとすれ違いました。
声をかけるまで気付いて無かったようですが、
理由は僕が普段見慣れないカーキ色の服を着ていたからだそうです。

ちぃたも僕が黒以外の服を着ると驚いて後ずさりします。
フジモトさんもちぃたもそろそろ僕を色で認識せずに
顔をおぼえて欲しいと思いました。



フジモトマイコ作 テルテル14th.Moon ver.

作品ではありませんが、今までも要所要所で投入されてきた
フジモトさんのてるてる坊主です。
今回急な呼び出しで思うような効力が発揮できず悔しそうです。

 





展示はオーナーに行っていただきました。
作品を箱から出して、箱を片付けている間にあっという間に
素敵な世界が完成しておりました。







芳名帳にかわいい絵が描かれていました。
すごい上手です。





藤本義一文学賞(たる出版)表紙のイラストはフジモトさん
装丁は僕が担当しております。



「浜寺公園行き最終電車」
二人展のタイトルです。
フジモトさんも僕も子供の頃に思い出のあるこの場所を、
あの頃の無邪気な感覚をベースに、
なるべくノスタルジックにならないようにと。

ちなみに、最初のタイトル案は「バカとハサミ」でした。
これはこれで、この次はこれで。



浜寺公園駅をイメージに描いたフジモトさんの作品





この展覧会、会期中10日間お客さまにお尻を向けたままで
機嫌良く展示されていた黒猫。
楽しんでいただけたようで良かった。

で、この作品、搬入日前日に障子、畳、猫のパーツを外して、
梱包して発送して。
やれやれと部屋に戻ってきたら机の端におりました。
黒猫が。
箱に入れるの忘れておりました。

そんなこんなで搬入当日にカバンに入れて一緒に出かけたのでした。



この10日間、関西ではコロナウィルスの感染者数が増え続けて、
会期中に非常事態宣言が出ました。
この状況なので控えますと連絡をくれた方もたくさんいて、
ごめんなさいとか言ってる人もいて、
なんだか、こちらが申し訳なく思ったりして。

どなたも安心して来ていただくまでにはまだ時間がかかりそうで。
ただ、この雰囲気は配信では伝えられないものなので、
まだしばらくコロナに振り回されるかも知れないけど、
招待しながら無理に来なくて大丈夫と変なお知らせをしなくてはならないけども、
それでも、もう次の展覧会の構想を思い描いていたりします。




フライヤー拡大





お越しいただいた皆さまありがとうございました。

The 14th.Moonさんお世話になりました。
フジモトマイコさんお疲れ様でした。

そして、もう一回、このような大変な時に
お越しいただいた皆さま本当にありがとうございました。

では、また。

2021年5月  右近こうじ



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