日々、是、猫洞通。

右近こうじ・フジモトマイコ作品展

「浜寺公園行き最終電車」

雑踏や人混みから離れた場所、

見えない気配や雰囲気をパステルで描き、

四六時中一緒にいる猫のちぃたをモデルに粘土で

立体作品を作る右近こうじと

コラージュやアクリルなどを用いて、心の奥の風景を

シンプルにポップに描き出し、

観る人の〜思い出せないけれど懐かしい記憶〜

に繫がる窓のような作品を創る

フジモトマイコの展覧会です。

独創的な世界を生み出す二人の作品を

お楽しみ下さい。(フライヤーより)

The 14th.Moon MANIFESTO GALLERY

■2021年4月19日(月)~4月28日(水) ■休廊日4月25日(日)

■12:00~19:00/土曜·最終日12:00~17:00

The14th. MoonとMANIFESTO GALLRYで フジモトマイコさんとの二人展です。

フジモトさんとはグループ展に参加してもらっていたり

毎年なんらかの形で仕事でご一緒する機会があるのですが、

二人展となると14年ぶりだったりするのでした。

フジモトさんが特徴的に窓をカットしているマットをデザインして、

それに英訳した物語を書いて、 僕はそれに挿絵を描いたコラボ作品です。

二次元から三次元に飛び出すような、 三次元のものは四次元に移り変わるような、

画材や素材のコントロールが見事で 空間をすべてを染めるような魅力や魔力があって、

フジモトさんの作品は独創的なで素晴らしいです。

なんていうか、、、

特別な場所で、

特別すぎて自分の作品を展示するイメージがなくて。

ずっと遠くにあるギャラリーで、

そういう意識がずっとあって、 それは今もそうで。

そういう場所はそういう場所として残しておきたい気持ちもあって、

うまく説明できないのですけど、

The 14th.Moonさんは僕にとってそういう所なのです

グループ展では植物と子供を組み合わせた作品を描いて、

ウクレレも弾いてくれた柏原さん。

それにしても、この会期中はマスク姿の友人、

知人に気がつかない事が多くて。

去年はそんな事はなかったのだけど、 やっぱり一年以上マスクをつけていると、

みんなマスクが馴染んできて、

メガネをずっとかけてる人が顔の一部になるような感じなんだろうか。

考察なのです。言い訳ではないのです。

そういえば、搬入日に早く着いたのでコンビニに向かっていたら

フジモトさんとすれ違いました。

声をかけるまで気付いて無かったようですが、

理由は僕が普段見慣れないカーキ色の服を着ていたからだそうです。

ちぃたも僕が黒以外の服を着ると驚いて後ずさりします。

フジモトさんもちぃたもそろそろ僕を色で認識せずに

顔をおぼえて欲しいと思いました。

フジモトマイコ作 テルテル14th.Moon ver.

作品ではありませんが、今までも

要所要所で投入されてきた フジモトさんのてるてる坊主です。

今回急な呼び出しで思うような効力が発揮できず悔しそうです。

展示はオーナーに行っていただきました。

作品を箱から出して、箱を片付けている間に

あっという間に 素敵な世界が完成しておりました。

芳名帳にかわいい絵が描かれていました。

すごい上手です。

藤本義一文学賞(たる出版)

表紙のイラストはフジモトさん 装丁は僕が担当しております。

「浜寺公園行き最終電車」 二人展のタイトルです。

フジモトさんも僕も子供の頃に思い出のあるこの場所を、

あの頃の無邪気な感覚をベースに、

なるべくノスタルジックにならないようにと。

ちなみに、最初のタイトル案は「バカとハサミ」でした。

これはこれで、この次はこれで。

浜寺公園駅をイメージに描いたフジモトさんの作品

この展覧会、会期中10日間お客さまにお尻を向けたままで

機嫌良く展示されていた黒猫。

楽しんでいただけたようで良かった。

で、この作品、搬入日前日に障子、畳、猫のパーツを外して、

梱包して発送して。 やれやれと部屋に戻ってきたら机の端におりました。 黒猫が。

箱に入れるの忘れておりました。

そんなこんなで搬入当日にカバンに入れて一緒に出かけたのでした。

この10日間、関西ではコロナウィルスの感染者数が増え続けて、

会期中に非常事態宣言が出ました。

この状況なので控えますと連絡をくれた方もたくさんいて、

ごめんなさいとか言ってる人もいて、

なんだか、こちらが申し訳なく思ったりして。

どなたも安心して来ていただくまでにはまだ時間がかかりそうで。

ただ、この雰囲気は配信では伝えられないものなので、

まだしばらくコロナに振り回されるかも知れないけど、

招待しながら無理に来なくて大丈夫と変なお知らせをしなくてはならないけども、

それでも、もう次の展覧会の構想を思い描いていたりします。